小田原市の財源についてのお話です。
政治家(議員)に「財源がないのです」と言われると、
疑う事なく「そうなのか、増税やむなし」となってしまう「お人好し」をよく見かけますが、
データに基づいて考えるべきです。
では、「データとして何をどう見るか?」を解説しておきたいと思います。
定期的に決算カードをチェックしよう
自治体の決算は財務諸表の4表(企業の3表とは少し異なる)に基づいて行いますが、決算カードとは歳入や歳出、指標を1枚のシートに整理したものです。
市役所のWebサイトに決算カードが10年分くらい掲載してあります。
令和6年はまだ年度中なのでデータはありません。
年度 | 歳入 | 歳出 | 形式収支 | 実質単年度収支 |
---|---|---|---|---|
令和5年度 | 880億 | 827億 | +53億 | +6.5億 |
令和4年度 | 845億 | 801億 | +49.2億 | -1.2億 |
令和3年度 | 839億 | 790億 | +47.3億 | +16.7億 |
決算カードから直近3年分の歳入・歳出と収支(2種類)を丸めて表にしました。実はこの表を見て、議員に言うべき事はひとつだけです。
「3年連続で歳入が増えているのに、なぜ財源が足りないのですか?単にバラ撒き過ぎただけの話ですよね?」
歳入の中で歳出をやり繰りする。まずはこの当たり前を取り戻す事が大切です。